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トラウマとは非常に強いストレスがかかった経験のことです。

 

この後遺症は、小さいころの虐待や、DV暴露(目撃)、いじめなど小さいころトラウマにあった方により強く出ます。

 

大人になってPTSDを発症されたり、強いトラウマを経験された方と違い、小さい頃にトラウマを経験された方は、

華々しい症状がでないことがあります。

 

例えば、フラッシュバックによって外に出られないとか、毎日の生活が破綻をして家に引きこもってしまうなど、

周囲がトラウマだと、明らかに分かるような症状がでないことがあるのです。

 

そのため、周囲からもトラウマを負った人という認識を持って接してもらえないことがあります。

 

トラウマの重症度を決める要因として、トラウマ後の周囲のサポートというものがあります。

トラウマを経験した後に、周囲がサポートしてくれないと、トラウマは重症化してしまう可能性があるのです。

 

 

最も多い症状は、解離性障害です。

 

解離性障害とは、トラウマを経験した記憶に蓋をして、自分という存在から分離している状態とも言えます。

これは、封じ込め戦略とも言われています。

 

解離性障害を発症するというのは、ある意味で、適応しようとしているとも言えるのです。

 

解離性障害は記憶がなくなったりという症状が有名ですが、

その周辺症状は意外に知られていません。

 

解離性障害の周辺症状としては、

自分の感情に蓋をして、感情を感じないようにする人もいます。

そういう人は、特定の状況に置かれると悲しいとは感じないのに、何故か涙が出てきたりします。

EMDRをしている最中に、理由もなく涙が出てくることがあります。

 

また、理由が分からない身体症状が出る人も多いです。

特に、トラウマに関連するような身体症状が出現します。

例えば、胸が締め付けられるような感じ等です。

実際に、病院にかかったりしますが、原因が不明な場合があります。

 

また、漠然とした不安がある人も多いです。

人に会うのが怖いというものです。

この状態は、社交不安障害とは実は明確に違います。

社交不安障害は、人から◯◯と思われるのではないか? という考えが明確にありますが、

解離性障害の周辺症状として出る社交不安は、理由がよくわかりません。

また、漠然と怖いとおっしゃる場合が多いです。

 

解離性障害以外の後遺症としては、

大きな音が苦手という方が多いです。

ドアを強く閉められるなど、ちょっとした事でもびくっとしてしまいます。

特に、大きな音でフリーズしてしまう方もいます。

一瞬、解離が起こっている場合もあります。

 

また、相手の反応をよく見てしまうというのがとても多いです。

なぜなら、小さいころのトラウマは、人から与えられるトラウマが多いからです。

親ならば、親がいつ怒るかが分からない。

どこに地雷があるか分からないため、それを避けよう避けようとして生活するようになります。

そうすると、相手の表情を常に観察しないといけないのです。

 

 

相手の表情を常に観察する癖がついてしまうと、日常生活でも自分が出せなくなります。

自分の感情を出すと、攻撃される恐れがあるからです。

そのため、自分が何を感じているのか分からなくなってきます。

 

このような方に、マインドフルネスをしてもらうと、最初、「何も感じません」とおっしゃる場合があります。

しかし、これは本当に「何もない」わけではない場合があります。

つまり、その現象から自分を切り離してしまっており、「何も感じないようにしている」という場合です。

解離性障害等があり、このような現象が起こる場合は、マインドフルネスよりも安全な場所等のエクササイズの方を先に行う必要があります。

 

自分の意見を述べてはいけない、自分が感じていることは間違っている、そう感じるべきではないと思ってしまう。

という後遺症がある方もいます。

例えば、◯◯さんの好意でやってくれているのだから、嫌だと感じることは間違っている、そう感じている自分は間違っている

などと感じてしまうのです。「嫉妬を感じるべきではない」「怒りを感じるべきではない」と思っている方も多いです。

 

また、このような症状から派生して自分が悪いのだと思いやすくなります。

これは、トラウマを生み出した親との間以外でも起こります。

例えば、職場の人間関係や、結婚相手との関係でも、自分が悪いと思いやすいのです。

 

また、相手のちょっとした反応が怖いと感じる方もいます。

結婚生活で、相手がたまたまイライラしていると、それが怖く、自分に責任があると思ってしまうのです。

 

結婚生活でこのような状態がある方は、残念ながらDVの被害を受けている場合があります。

 

 

自分が悪い、相手の反応が気になるという状態がずっと続けば、安心感が得られないことになります。

どこに行っても自分が安らげない。

人がいると気を使う… そういう状態になれば、うつ状態になっても当然であると言えます。

 

トラウマの治療は、まず自分の後遺症に気がついてもらうことからスタートします。

自分では気づいていない後遺症がたくさんあります。

性格が悪いとか、考え方が悪いわけではないのです。

 

そうしないと生きれなかっただけなのです。

しかし、その戦略は、もう必要なくなってしまったのに、その戦略を使う癖が残ってしまっているのです。

多くの方は、頭では分かっています。

しかし、心がついていかないのです。

 

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カテゴリー: DVEMDRPTSD トラウマ